映画『ジョーカー』が公開されましたが、ジョーカーにはいくつか関連作品があります。
今回は『ジョーカー』公開にあわせて見ておきたい関連作品4選をご紹介したいと思います。
ジョーカーが実際に出演している作品と映画『ジョーカー』がオマージュした作品に分けてご紹介します。
目次
ジョーカーの関連作品【ジョーカー出演作】

ジョーカーが出演しているDC映画は、
- バットマン
- ダークナイト
- スーサイド・スクワッド
があります。
しかし、「スーサイド・スクワッド」では映画を通して10分もジョーカーが登場していません。
そのため、今回は関連作品として『バットマン』と『ダークナイト』のみご紹介します。
①バットマン
〜バットマンのあらすじ〜
警察が腐敗しきっている無法都市ゴッサム・シティ。今夜も悪人が“バットマンらしき人物”によって退治される。報道キャメラマン、ヴィッキー・ベイルは、そのバットマンの正体をつきとめようと新聞記者ノックスと共に、警察長官ゴートンを取材するため大富豪の邸宅パーティを訪ね、そこの当主ブルース・ウェインに魅かれるものを感じる。実は彼こそがバットマンで、その夜も彼はアクシス化学工場を襲った暗黒街のボス、グリソムの部下ネピアを退治するのだった。廃液の毒によって容貌が一変したネピアは、名前をジョーカーと名乗り、裏切者のグリソムを殺し、バットマンへの復讐に燃えるのだった…。
https://movie.jorudan.co.jp/cinema/12664/
1989年に公開されたティム・バートン監督の『バットマン』。ジャック・ニコルソンがジョーカー役を演じています。
この作品では、とにかく思いつくままに予測不能の行動をするジョーカーが描かれています。

現在につながるジョーカー像を作ったのは『ジャック・ニコルソン』といっても過言ではありません。
顔を白く塗りたくるメイク、口が裂けるメイク、独特な高笑いが印象的です。
しっかりとジョーカーの狂った感じが描かれています。
後述のダークナイトと併せてジョーカーの比較をしながら見るのも面白いでしょう。
②ダークナイト

〜ダークナイトのあらすじ〜
ゴッサム・シティーに現れた最悪の犯罪者ジョーカー彼は、マフィアたちに成り代わってバットマンを追い込む“ゲーム”を開始。それは「バットマンが正体を明かさなければ、毎日市民を殺す」という卑劣なルールで、戦いの中ゴードン警部補も凶弾に倒れてしまう。ブルースは遂にバットマンの正体を明かすことを決意。記者会見に登場しようとするが、それを制したのは新任検事で“光の騎士”と慕われるデントの意外な行動だった……。
https://movie.jorudan.co.jp/cinema/12567/
2008年公開、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』。ジョーカー役を演じたのはヒース・レジャーです。
ヒース・レジャーは歴代のジョーカーの中でも最も高い評価を受けています。

ジャック・ニコルソンが作り上げたジョーカー像を圧倒的な演技力で、より狂気なものへと近づけました。
「ダークナイト」ではジョーカーの行動原理も描かれているので、映画『ジョーカー』に通じる部分も多いです。
そういう意味では『ジョーカー』とあわせて最も見ておきたい作品と言えますね。
ジョーカー関連作品【オマージュした作品】

ここからは、映画『ジョーカー』がオマージュした作品をご紹介します。
- タクシードライバー(1976年)
- キング・オブ・コメディ(1983年)
どちらも狂気から暴走する作品で、映画『ジョーカー』に影響を与えた作品となっています。
③タクシードライバー

〜タクシードライバーのあらすじ〜
ベトナム帰りの青年トラヴィスは、夜の街をタクシーで流しながら、不浄な世界に苛立ちを感じ始めていた。そんな中、選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画に誘ったことで嫌われてしまった。やがて、闇ルートから拳銃を入手し、彼の車に逃げ込んできた13歳の売春婦アイリスを救うために組織へと乗り込んでいくのだった。
https://movie.jorudan.co.jp/cinema/02516/
『ジョーカー』の舞台は1981年のゴッサムシティです。
『ジョーカー』のトッド・フィリップス監督は、
「1970~80年代の映画のビジュアルやムード、作風を意識した」と語っています。
マーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』は、まさにその作品の1つ。

『タクシードライバー』の主人公・トラヴィスは、世の中への不満を募らせ、自ら武装して政治家の暗殺をもくろみます。
- 世間から浮いた外見
- 抑圧された者が「個」の力で反乱を起こす過程
- 手で拳銃のようなポーズをとる
これらの点がジョーカーと非常に似ています。
④キング・オブ・コメディ

〜キング・オブ・コメディのあらすじ〜
人気コメディアンを目指すルパート・パプキンは、自分には才能はあるがチャンスに恵まれていないだけだと思っていた。出待ちをしているとき、有名コメディアンである「ジェリー・ラングフォード」を熱狂的ファンの群れから救い出す。そのまま強引にコネをもぎ取ったパンプキンは、すっかりジェリーと親友気分。スターへの道が約束されたと思いこむ。が、もちろんそんなことはなく、ジェリーとなかなか会うことができない。ジェリーの事務所にいっても、ほぼ門前払い……。それでも諦められないパプキンは、ある飛んでもない方法に出る。
https://www.rojiurashinema.work/entry/2017/09/11/080000/#i
『キング・オブ・コメディ』は『タクシードライバー』と同じ監督(スコセッシ監督)、同じ主演(ロバート・デ・ニーロ)です。
デ・ニーロ演じるルパートは、テレビのトーク番組の司会者に自分を売り込みます。
しかし、うまくいかずに司会者を誘拐して、強引に番組に出演しようとします。

劇中で描かれていますが、
- 母親と二人暮らし
- 自室でトーク番組の司会者になりきる姿(現実と妄想を錯覚)
これらの境遇は『ジョーカー』のアーサーとそっくりです。

また、デ・ニーロは『ジョーカー』では、人気トーク番組の司会者(マレー・フランクリン)を演じています。
この点もオマージュが感じられます。
『ジョーカー』でのマレーのトーク番組は『キング・オブ・コメディ』の番組を意識したものでしょう。
ジョーカー関連作品4選まとめ
今回はジョーカーの関連作品4選をご紹介しました。
過去作品との繋がりを考えると、
- シンプルにジョーカーについて知りたい→『ダークナイト』
- 『ジョーカー』に似た作品→『タクシードライバー』、「キング・オブ・コメディ」
という感じで観るといいでしょう。
「とりあえずジョーカーについて知りたい」という方はダークナイトだけで十分です。