2019年4月9日、政府が一万円札、5千円札、千円札の3紙幣のデザインを一新する方針を固めました。
2024年には、現在使用している紙幣に加えて新札が世に出回ることになりますが、そこで、疑問となるのは
旧札はいつまで使えるのか
です。
今回は、新元号「令和」で旧札はいつまで使えるのかを調べてみました。
また、旧紙幣はATMで使えなくなるのかについても調べてみました。
新元号「令和」で旧札はいつまで使えるの?

それではさっそく、新元号「令和」で旧札はいつまで使えるのか見ていきましょう。
日本銀行のホームページでは以下ように説明していました。
なお、一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置がとられない限り、通用力を失うことはありません。そうした特別な措置は、以下のとおり、過去に3回発動されたことがあり、その結果、これまでに発行された銀行券(53種類)のうち31種類については通用力が失われ、現在は銀行券として使えません。
- 関東大震災後の焼失兌換券の整理(1927年<昭和2年>)
- 終戦直後のインフレ進行を阻止するためのいわゆる新円切り替え(1946年<昭和21年>)
- 1円未満の小額通貨の整理(1953年<昭和28年>)
出典:これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか? 古いお札を持っていますが、現在も使えますか? : 日本銀行 Bank of Japan
法令に基づく特別な措置がとられない限り、いまの紙幣はずっと使えるようです。
特別な措置は過去に3回発動されたようですね。
財務省によると、現在発行されていないお金で、現在も実際に使用できるものは以下のとおりです。
【日本銀行券(紙幣)】
- 旧壱円券(大黒天:明治18年発行)
- 改造壱円券(武内宿禰:明治22年発行)
- い壱円券(武内宿禰:昭和18年発行)
- A壱円券(二宮尊徳:昭和21年発行)
- A五円券(彩文模様:昭和21年発行)
- A拾円券(国会議事堂:昭和21年発行)
- A百円券(聖徳太子:昭和21年発行)
- B五拾円券(高橋是清:昭和26年発行)
- B百円券(板垣退助:昭和28年発行)
- B五百円券(岩倉具視:昭和26年発行)
- B千円券(聖徳太子:昭和25年発行)
- C五百円券(岩倉具視:昭和44年発行)
- C千円券(伊藤博文:昭和38年発行)
- C五千円券(聖徳太子:昭和32年発行)
- C一万円券(聖徳太子:昭和33年発行)
- D千円券(夏目漱石:昭和59年発行)
- D五千円券(新渡戸稲造:昭和59年発行)
- D一万円券(福沢諭吉:昭和59年発行)
【貨幣(硬貨)】
- 5円黄銅貨(国会議事堂・穴無:昭和23年発行)
- 5円黄銅貨(稲穂等・楷書体:昭和24年発行)
- 10円青銅貨(平等院鳳凰堂・ギザあり:昭和26年発行)
- 50円ニッケル貨(菊・穴無:昭和30年発行)
- 50円ニッケル貨(菊:昭和34年発行)
- 100円銀貨(鳳凰:昭和32年発行)
- 100円銀貨(稲穂:昭和34年発行)
- 500円白銅貨(桐:昭和57年発行)
出典:https://www.mof.go.jp/faq/currency/07ad.htm
つまりは旧紙幣となる現在の紙幣は、新札発行後も使えるということですね!
ただ、使えるのはお店だけで、自動販売機ではいずれ使用できなくなると思います。(具体的な日付は不明)
現在も自動販売機では、旧札の千円札(福沢諭吉)は使えませんもんね。
自動販売機以外では基本的に使ますので、使えなくなるということはありません!
ですので、
「古いお札は使えなくなるから回収してあげる」
といった声があったとしても、騙されないようにして下さい!!
直近では、新元号「令和」に便乗して「元号が変わるので通帳やキャッシュカードが新しくなります」と嘘をつき、通帳やカードをだまし取る事件もありましたね。
財務省と日銀は新紙幣・新硬貨の発行に合わせ、
「『現行の日本銀行券が使えなくなる』などを騙った詐欺行為(振り込め詐欺など)にご注意ください」
という呼びかけもしています。
こういった詐欺には騙されないようにしましょう!
新札発行後に旧紙幣はATMで使えなくなる?【令和】

新札発行後に旧紙幣はATMで使用できなくなるのか見ていきましょう。
調べてみたところ、
現在で言うところの夏目漱石の千円札のような1つ前の旧札はATMで入金出来るそうです。
「えっ、そしたら出金のときに旧札が出てくるんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、旧札の場合入金したものは回収BOXに入り、支払いには利用されないとのことです。
つまり、出金しても今のお札しかでてこないということですね!
現在ATMで利用できるのは1つ前のものと合わせて、以下の7種類です。
- 一万円券(福沢諭吉:平成16年発行)
- 一万円券(福沢諭吉:昭和59年発行)
- 五千円券(樋口一葉:平成16年発行)
- 五千円券(新渡戸稲造:昭和59年発行)
- 二千円券(守礼門:平成12年発行)
- 千円券(野口英世:平成16年発行)
- 千円券(夏目漱石:昭和59年発行)
新札(一万円札、5千円札、千円札)は2024年発行予定ということなので、新札発行後、2024年以降のATMでは以下の7種類を使用することができます。
- 一万円券(福沢諭吉:平成16年発行)
- 一万円券(渋沢栄一:令和6年発行予定)
- 五千円券(樋口一葉:平成16年発行)
- 五千円券(津田梅子:令和6年発行予定)
- 二千円券(守礼門:平成12年発行)
- 千円券(野口英世:平成16年発行)
- 千円券(北里柴三郎:令和6年発行予定)
1つ前よりも以前の紙幣を交換したい場合は、窓口での交換となるので、ご注意ください!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、新元号「令和」で旧札はいつまで使えるのか、また旧紙幣はATMで使えななくなるのかについても調べてみました。
旧札は法令に基づく特別な措置がとられない限り、旧札はずっと使えるようです。
ただ、自動販売機では使えなくなると思われますので、ご注意ください!
またATMでは、1つ前のものであれば、使用できるようでした。
それよりも前のものを交換したい場合は、窓口で交換するようにしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!