ただ、この「逃亡犯条例」って聞きなれない言葉ですよね。
ネット上でも「逃亡犯条例」をわかりやすく解説して欲しいという声が多く見受けられました!
そこで今回は「逃亡犯条例」問題をわかりやすく簡単にまとめたので、解説していきたいと思います!
目次
逃亡犯条例を簡単に解説すると・・・

最初に逃亡犯条例を簡単に解説したいと思います!
すごく簡単に説明すると、
『他の地域や国の容疑者を引き渡し協定のある所へ送るよ』
という条例です!
香港は現状この条例をアメリカやイギリス、韓国など20カ国と結んでいますが、中国はその中に含まれていません。
逃亡犯条例”改正案”について解説
逃亡犯条例改正案って何?

逃亡犯条例改正案は
『もっと引き渡しもするし協定を結ぶ所を増やします!』
という案です!
この改正案が成立すれば、特定の犯罪の容疑者を香港から中国本土に送還できるようになります。
逃亡犯条例の改正案提出のきっかけは?

2018年に台湾を旅行していた香港学生が起こした殺人事件がきっかけです!
その学生(男性)は同じく旅行中だった恋人を殺害しています。
(動機は恋人の浮気&それによる妊娠)
ただ、この殺害事件は台湾で起こっているので、香港の法律では起訴出来ませんでした。

香港の法律では中華民国が実効支配する台湾地区を中国の一部としています。
つまり、逃亡犯条例の適用外なんですね!
これを機に政府は逃亡犯条例の改正に向けて、動くこととなりました。
【香港デモ】逃亡犯条例改正案の撤回を求め170万人の市民が参加

ただ、逃亡犯条例改正案に対して、香港国民は猛反発しました!
以下は、香港デモの様子を捉えた映像ですが、約170万人の市民が香港デモに参加しました。
This is the view of Gloucester Road in Causeway Bay as protesters march westwards.
“Liberate #HongKong, the revolution of our time,” some chanted. pic.twitter.com/7rq2fTmWCA
— Eric Cheung (@EricCheungwc) 2019年8月18日
どれだけ多くの香港人がこの改正案に対して、反対しているのかが伝わってきますね。
【逃亡犯条例改正案】香港デモが起こった理由は?

仮に逃亡犯条例改正案が通ってしまうと、容易に中国への引き渡しが可能となります。
つまり、香港で暮らしている一般人が中国の司法で裁かれてしまうことになり兼ねないのです。
中国では司法が独立していないので、理不尽な罪で起訴されたり、拘束や拷問をされる可能性があります。
そのため、香港人は自分たちの自由や人権が奪われるとして、デモ活動を行っていました。
『逃亡犯条例』問題の争点となっている一国二制度

「逃亡犯条例」問題に深く関わっているのが一国二制度です。
香港はかつてイギリスの植民地だったという背景がありますが、イギリスが中国に香港を返還してからは、
- 中国:社会主義
- 香港:民主主義(イギリス統治時代の法制度のなごり)
という形が続いています。
いわば、社会主義の国の中に民主主義の地区があるという状態ですね!
これを一国二制度といいますが、今回の「逃亡犯条例」問題は正にその在り方を崩し兼ねない問題です。
香港市民にとっては、自分たちの人権や自由が脅かされる可能性があるわけですから、なんとしても阻止したかったんでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「逃亡犯条例」問題をわかりやすく簡単に解説していきました。
「逃亡犯条例」問題には、一国二制度が大きく影響していると感じました。
中国の社会主義と香港の民主主義では制度や法律が大きくことなりますからね。
それがある以上、逃亡犯条例を改正することは難しいと思います。